ごあいさつ
謹啓
時下,ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素よりクロマトグラフィー科学会の活動に対し,多大なご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて,来たる平成28年11月16日(水)~18日(金)に,東京都港区の慶應義塾大学薬学部において,クロマトグラフィー科学会主催の「第27回クロマトグラフィー科学会議 (SCS27) 」を開催することになりました。
クロマトグラフィー科学会は,学会設立以来27年間に亘り,クロマトグラフィー関連の研究に携わっていらっしゃる方々の情報交換の場として,年2回シンポジウムと科学会議という形で学会を開催しております。現在,クロマトグラフィーは,医学・工学・農学・薬学関連のほとんど全ての分野で汎用されており,現在の科学研究や社会生活を支える基盤技術の一つであると言っても過言ではありません。また従来から抗体精製などバイオ関連医薬品の製造プロセスにもクロマトグラフィーは用いられてきましたが,最近では特に再生医療実用化に向けた品質評価などへの関心が高まってまいりました。
第27回クロマトグラフィー科学会議では,学会賞受賞講演に加えて『最先端医療の新展開と分離技術の活用』と『食の新しい機能と安心安全を科学する分析技術』との2テーマでシンポジウムを開催いたします。新しい分野への分離技術の展開について講演者をはじめ参加者の皆さんとともに活発に意見交換していきたいと考えております。
若手の研究者や大学院生などの若手を対象とした優秀発表賞やポスター賞も設けておりますので,企業の研究員の方々,大学の先生方そして若手研究者や学生の皆様など,多くの方々にご参加いただき,最先端医療や食の領域で真に必要とされる分析科学について討論したいと思います。将来を担う若手の教育・育成との場として,また産官学の強い交流・連携の場として是非ご参加ください。大学近接の芝パークホテルで懇親会を行いますので,参加者の交流の場としていただきたいと思っております。東京タワーのもとで皆様にお会いできますことを楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
第27回クロマトグラフィー科学会議(SCS27)
実行委員長 金澤秀子
慶應義塾大学